ゼロからわかる日商簿記
日商簿記検定とは、日本商工会議所と各地商工会議所が実施する資格試験。正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催 簿記検定試験」。
日商簿記1級
公認会計士・税理士などの会計系国家試験の登竜門。「大学程度の商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を習得している」「財務諸表規則・企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができる」レベル。合格すると、税理士試験の受験資格が得られます。
日商簿記2級
「商企業および工企業における経理担当者および経理事務員として必要な高校程度の商業簿記および工業簿記に関する知識を有している」レベル。財務諸表を読むことができ、企業の経営状況を把握できます。企業の経営状況がわかるので、株式会社の経営管理に役立ちます。
日商簿記3級
「個人企業における経理担当者または経理補助者として必要な商業簿記に関する知識を有している」レベル。経理関連書類の読み取りができ、取引先企業の経営状況を数字から理解できるようになります。
受験料
1級 : 7,710円
2級 : 4,630円
3級 : 2,570円
*金額は税込です。
試験日程
試験は全国統一日程で、年に3回(6月、11月、2月)実施されています。ただし、2月は2級以下のみの実施となります。
試験日程については、当ブログの次の記事で取り上げています。
・【2015年】 日商簿記検定2級・3級 【申し込みと試験日程】
出題範囲と試験時間
・1級
商業簿記・会計学 90分
工業簿記・原価計算 90分
・2級
商業簿記・工業簿記 120分
・3級
商業簿記 120分
・4級
商業簿記 90分
※ 合格基準は70点以上
1級については、総得点に加え商業簿記(25点)会計学(25点)工業簿記(25点)原価計算(25点)の科目ごとにつき、40%(10点)以上の得点が必要。1科目でも9点以下の科目がある場合は不合格。
(参考)
・wiki:日商簿記検定
合格率と難易度
合格率を見てみますと、1級は 8・8%ということで、難易度は高そう。2級は 26・4%、3級は 38・5%ということで、1級と比較するとやさしめと思われます。
以下は、2014年11月16日実施分(第138回)の試験結果です。
・1級
受験者数 9,931名
合格者数 877名
合格率 8・8%
・2級
受験者数 54,188名
合格者数 14,318名
合格率 26・4%
・3級
受験者数 86,659名
合格者数 33,363名
合格率 38・5%
・4級
受験者数 428名
合格者数 197名
合格率 46・0%
過去の試験結果については、次の記事でまとめています。
・【最新まとめ】日商簿記検定の合格率と難易度(1級・2級・3級)
勉強法
書籍については、アマゾンですと、次のような本が人気があります。
・『簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 総仕上げ問題集』
よせだ あつこ
(翔泳社)
・『日商簿記2級 プラス8点のための問題演習』
滝澤 ななみ・著
(TAC出版)
カスタマーレビューが多くて評価の高いものを書店で見てみて、自分に合ったものを選ぶのがよいと思います。
通学の学校としては、TACや資格の大原といったところがよく知られています。通信講座では、ユーキャンやキャリアカッジジャパンなどがあります。
学校と通信講座
通学の学校としては、TACや資格の大原といったところがよく知られています。通信講座では、ユーキャンやキャリアカッジジャパンなどがあります。
TACと大原の比較については、以下の記事をご覧ください。
・【まとめ】 TAC と 資格の大原 どちらがいいの?(口コミ・評判 比較)
関連記事
・【まとめ】就職・転職に役立つ資格 役立たない資格【有利な資格】