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【ゼロからわかる】 CAD 資格の種類と一覧

CAD 資格の種類と一覧

CADの資格には、次のような種類があります。

〇 CAD利用技術者試験

  社団法人コンピュータソフトウエア協会実施の認定試験。基礎、1~2級。

〇 CADトレース技能審査

  厚生労働省実施の技能試験。初級、中級、上級。

〇 建築CAD検定

  一般社団法人 全国建築CAD連盟主催の試験。准1級~4級があり、建築図面のトレースに絞り実技のみ。

〇 Autodeskマスター試験

  CAD業界大手のAutodeskが自社製品の知識や操作能力を評価するベンダー試験。

〇 3次元設計能力検定試験

  特定非営利活動法人3次元設計能力検定協会実施の試験。

〇 バーチャルビルディングスペシャリスト(VBS)認定試験

  グラフィソフトジャパンが公認する3次元CADのコンサルタント資格。

〇 機械・プラント製図技能士

  厚生労働省認定の国家資格。

(参考)
wiki:CAD

これらのうち、とくに次の資格試験が人気があります。

〇 CAD利用技術者試験
〇 CADトレース技能審査
〇 建築CAD検定試験


CADとは

CAD(キャド)は、コンピュータ・ソフトを使って設計をすること。

次のような分野でCADが活用されています。

・機械用CAD(メカCAD)
・建築用CAD
・建築設備用CAD
・土木用CAD
・電気用CAD(回路用CAD、基板用CAD)
・半導体分野

このほか、服飾デザイン、配管、橋梁などの分野にも専用のCADがあります。


CAD利用技術者試験

のべ40万人以上が受験したと言われる資格試験。大きく次の3つの種類があります。

・3次元CAD利用技術者
・CAD利用技術者
・CAD利用技術者基礎

〇 3次元CAD利用技術者

2級、準1級、1級があります。

3次元CAD利用技術者試験は、単に3次元CADシステムのオペレーション技能や作図時間の速さ、正確さを評価するばかりでなく、3次元CADシステムによる設計業務に関連する周辺知識を活用し、実務において最低限のコミュニケーションができる力を評価するためのものです。

〇 CAD利用技術者

この資格には、さらに次の種類に分かれます。

・CAD利用技術者試験1級(トレース)
・CAD利用技術者試験1級(建築)
・CAD利用技術者試験1級(機械)
・CAD利用技術者試験2級

〇 CAD利用技術者基礎

「CADを3ヵ月程度勉強した人」を想定して出題されます。将来、2級および1級の合格を目指す人や、設計や製図、CADシステムの販売等に従事する人がめざす資格。

(公式ページ)
CAD利用技術者試験センター


CADトレース技能審査

厚生労働大臣認定のCAD資格。次の種類があります。

・機械部門:上級 中級 初級
・建築部門:上級 中級 初級

CADトレース技能審査は、主に、CADを操作して図面作成業務に携わる人を対象に、CADを用いた写図(トレース)業務に必要な技能を評価します。

(公式ページ)
中央職業能力開発協会:CADトレース技能審査(厚生労働大臣認定)


建築CAD検定試験

1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。

全国 440校を超える教育機関で導入され、受験者数は一般受験者と合わせ例年5千名以上。建築系のCAD資格試験のなかでは受験者数・規模ともに、日本で最大級の試験。

種類は、4級、3級、2級、准1級。1級はありません。

3・4級は、『実社会において設計者から詳細な指示が与えられれば、CADシステムで建築設計図を描ける(トレースできる)人材であるか』を判定。

2級は、『実社会において設計者から図面のラフスケッチを与えられれば、CADシステムで建築一般図を描ける人材であるか』を判定。

准1級は、『実社会においてCADの即戦力者としての実力をもちつつ、さらにCADを上手に使いこなすための手段を独力で行い得とくする知力を持ち備えている人材であるか』を判定。

(公式ページ)
建築CAD検定試験


実務経験の重要性

これはCADに限りませんが、就活では実務経験が最重視される傾向があります。ですので、最初は多少条件が悪くても、実務経験が積める仕事をして、キャリアを積み続けることが大切です。

では、資格は必要ないかというと、そんなことはありません。同じくらいの実力で、資格がある人とない人とがいれば、資格がある人の方が魅力的に映るもの。

実務経験を磨きつつ、資格もきちんと取っておいた方がいいと思います。